バリスタの仕事探しを始めた。
ぼくがバリスタを目指す理由としては、
コーヒーが好きで、カフェが好きで、コーヒーを作ることが好きであることから始まり、
好きを仕事にしてみたい。
こっちの"人と人の近さ"というのを自分の肌で感じてみたい。
"店が提供するもの"も"お客さんが期待するもの"もレベルの高いメルボルンのカフェで働いてみたい。
ここでの経験を将来に生かしたい。
というものがあるのだけれど、
そんなぼくがやっと、バリスタの仕事探しを始めた。
ぼくの仕事探しは、前回にローカルレストランを探したときと同じく、歩いて何十枚ものレジュメを配る方法だ。
街を歩いて、カフェを覗く
道を闊歩し、カフェの前では小股になり、ちらっと中をのぞく。
"お客さんはおるけど、なんか落ち着いてそうやし行けそうやな.."
入り口で足を止めて、一瞬迷う。
"でも店のレベルも高そうやな、俺みたいな経験の浅い日本人なんかは断られるに決まってる.."
"身の丈に合ったカフェへ応募しよう.."
結局、店に入ることなく、再び歩き出す。
そんなことを3, 4軒ほどカフェの前で繰り返して、あれ?と気づく。
なんでやってもないことに、自分で答え出してんのやろう?
身の丈に合ったカフェって、一体なんや?
どうやら"断られて傷つくこと"にビビって、その前に"どうせ無理"とサジを投げている自分がいるようだった。
そのことに気がついて、「ほんま弱いなあ..」と思った。
断られることで、自分の価値が下がったり、本質が変わるわけでもない。
自分は自分だし、その自分を必要としてくれるカフェは必ずある。
その"1"を探すためには、ひたすら分母を増やしていくしかない。
大丈夫大丈夫と、考え直して、通り過ぎたカフェへ戻り、入り、そしてやはり断られた。
でも店を出た後の気持ちは晴れ晴れとしていて、"これでいい"と思えた。
"体験するまでは虚像"という、吉田松陰の言葉がある。
"何事も自分でやってみなわからへん!"という、それだが、
仕事探しのコツは、虚像に負けないことだと思う。
バリスタの仕事を決めることで、"どうせ無理"が虚像だったことを証明したい。
今日はこのへんで。
Twitter(@tabikuralog)もよろしくー。