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変な日本語を話す外国人がやってきた!の巻

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ぼくが働くカフェバーはゲストハウスに併設しているので、利用客の8割は外国人である。

 

そのカフェバーにはカウンターとテーブル席がある。

 

一人や身内だけで飲みたい人はだいたいテーブル席に行くし、

 

誰かと話をしたい人はカウンター席へやってくる。

 

 

 

先日カウンター席にやたらと日本語で話しかけてくるオランダ人の男性がやって来た。

 

彼は旅行者で、彼の勤務先には日本人の女性がいるらしく、彼女が時々日本語を教えてくれるから、少しだけ日本語が話せるのだという。

 

 

ただ、その日本語が微妙にカワイイのである。

 

 

どういうこというと、

彼はオーダーの品を提供されるたびに必ず

 

「ありがとよー!!!」

 

と礼を言うのだ。

 

 

「ありがとよー!」と返しつつ、はたして彼に日本語を教えた同僚は下町育ちの江戸っ子なのだろうかと想像していると、

 

 

 

今度は注文したジェノベーゼピザを食べて、

 

「マジデ、チョーヤバイ!!」

 

と叫び始めたので、とうとうぼくは爆笑してしまい、思わず

 

「Where did you learn their Japanese words!?」

 

ともう一度尋ねた。

 

 

 

すると「これは日本でヒッチハイクしたときに、 女子大生のグループに拾ってもらってね、そのときに教えてもらったんだよ」とニヤリと笑って教えてくれた。

 

 

 

そのニヤリで、

 

"こやつ、確信犯か!やるな!"

 

と気づいたので、

 

「今度『Excuse me』と言いたいときは『ごめんなすって』と言うといいよ」と教えてあげたら、喜んで覚えて帰っていった。

 

 

 

 

 

もし江戸言葉を発しながら人混みをかき分けていく外国人がいたら、恐らくそれは彼で、教えたのはぼくである。

 

 

 

 

 

 

それでは今日はこのへんで、ごめんなすって。