◻︎食後はすぐに歯磨きをする
◻︎歯磨きだけで歯間ブラシは使わない
◻︎歯磨き粉はCMの商品を何となく選んで使っている
という項目に当てはまる方、必読です。
当記事では、海外で生活している、もしくはする予定がある方に向けて、渡航先で口腔トラブルが起きて後悔しないための、いま知っておくべき最新のデンタルケア情報をシェアします。
ほとんどの場合において、海外保険では歯の治療が対象外ですので、万が一が起きないように対策を取りましょう。【緊急歯科治療(特約)、歯科治療(特約)等で補償される場合を除く】
"親知らず"の治療で$600と仕事のチャンスを失ったぼくの話
「虫歯?わたしは縁がないから大丈夫」
という人、あまいです。
ぼくも生涯で一度も虫歯ができたことない人なので、「海外でも大丈夫でしょ〜」と高を括っていました。
渡航前に歯の検診は受けたものの、少しずつ生えてきていた"親知らず"の存在を無視してオーストラリアへワーホリ。
そして渡航6ヶ月目、その"親知らず"周辺の歯肉炎が突然悪化。
喉元まで腫れあがり、たまらず地元の歯医者さんに駆け込みました。
結果的に、原因となっていた歯を抜歯することで腫れは治まりましたが、$600が飛んでいきました。(当時のレートで¥51,000)
日本にいる間に親知らずを抜いておけば、保険適用で¥6000~8000ほどで済んだはずです。(1本に対する費用)
さらに、このときは決まりかけていた新しいカフェでの仕事の話が治療の間に破断になり、チャレンジの機会も同時に失いました。
親知らず周辺の歯肉がボンボンに腫れ上がって大変なことなってたので、親知らず、オーストラリアの歯医者さんに抜いてもらった。
— tabikura@ワーホリ終了 (@tabikuralog) March 29, 2017
今後を考えたらこのタイミングで処置しておいたほうがええかなということで。
これからワーホリで長期滞在予定の人は日本で抜いておいたほうが絶対ええと思います。
皆さんがぼくの失敗から学べる教訓は以下です。
・渡航が決まったら歯科検診をスグに予約。日本で治療できることは全部済ませリスクを最小限にする。
・自分でできる予防の正しい知識を身に付ける。
歯の治療で緊急帰国!なんて話も何度か聞いたことがありますし、海外では何が起きるか本当にわからないので、時間とお金とチャンスを無駄にしないためにも、予防と治療にはきちんと取り組んでおきましょう。
自分でできる口腔トラブル予防法
ここからは自分でできる口腔トラブルの予防法をシェアしたいと思います。
参考文献はこちら。
学校教育でもあまり聞いたことのなかった、「人の健康を左右する唾液の働き」について詳しく書かれています。
虫歯予防に関する最新情報が沢山紹介されていて、本当に為になった本です。
以下、特に参考になった情報3点を紹介していきます。
①歯磨きのタイミングは食後30分間必ず空ける
まず、口腔衛生を健康に保つうえで欠かせないものが、唾液です。
口の中は普段pH6.8-7.0の中性ですが、食事で口の中に糖分が入るとpH5.5以下の酸性になり、歯の表面のエナメル質が溶け出します。
これが続くと虫歯になりますが、「唾液の力」が20-40分かけて中性に戻していきます。
ところが、食後すぐに歯を磨いてしまうと、中性に戻そうとしている唾液が洗い流され、更にエナメル質が溶けたままの歯をブラシで削ることになるので、かえって虫歯になりやすくなってしまうそうです。
食後30分以内の歯磨きは百害あって一利なし。
歯磨きは最低でも食後30分時間を置いてからにしましょう。
②フッ素の配合率が高い歯磨き粉を使う
さらに結構衝撃な情報なのですが、歯磨きと虫歯予防の関係性は、あらゆる研究において効果があるか未だにわかっていないのだそうです。
(ただし歯周病と口臭の予防には必要な習慣です。)
しかし唯一、虫歯予防に効果があるとわかっているのが、歯磨きではなく、フッ素入りの歯磨き粉です。
フッ素の配合率がある程度高いほうが効果的なのだそうですが、ライオンチェックという商品が安価なうえにフッ素の配合率が高くオススメです。(日本の法律で許容されている範囲ギリギリの1450ppm)
使い心地としては普通の歯磨き粉より泡立ちは悪いですが、磨いたあとツルツルになります。
Amazonのレビューでも絶賛されていますね。
③歯間ブラシを"歯磨き前"に使う
ぼくは以前、「歯間ブラシ」の役目は"歯磨きで取りきれなかった歯垢を取り除くこと"だと思っていたのですが、これは間違っているようです。
正解は、"食後に歯間ブラシを使うことで、歯の間に詰まっている食べかすを取り除き、唾液の通り道を作ること。"
唾液には洗浄作用や抗菌作用がありますので、その効力を最大限発揮させるために糸ようじを使うということなんですね。
また、歯間ブラシ後は歯の表面を舌でグルーッと廻すと、カスが取れて、唾液がよく出ると本の中で推奨されていました。
まとめ
以上がデンタルケアにまつわる情報でした。
「食後の歯間ブラシ+舌を廻して唾液をよく出す+30分以上待ってから歯磨き」を徹底すれば、口腔トラブル予防に役立つと思いますので、ぜひ実践してみてください。
Twitter(@tabikuralog)もやってます。