「コーヒーを自分で淹れてみたいけど、難しそう」
「なんとなく面倒くさくて踏み出せない。もっとわかりやすい本はないのかな」
という方にオススメの本があります。
"コーヒーの絵本"です。
作者は庄野雄治さん。
徳島県で、人気焙煎所「アアルトコーヒー」とカフェ「14g」を営んでいらっしゃいます。
ぼくはこの本を読んだことがきっかけで自宅でコーヒーを淹れるようになり、日常にちょっとした楽しみが生まれるようになりました。
親しみやすいイラストとともに、
✔︎コーヒーを自宅で淹れることの良さ
✔︎必要な器具
✔︎コーヒーの淹れ方のコツ
✔︎ドリップの楽しみ
などがやさしく書かれています。
コーヒーの入門書として、またはコーヒー好きの友人へのプレゼントにもぴったりな本です。
コーヒーは自由に楽しんでいい
またこの本には、"コーヒーは淹れ手の個性が出る"、"コーヒーは自由でいい"という作者のコーヒーに対する想いが随所で読み取れます。
これは本当に素敵な考え方ですよね。
コーヒーは千差万別。
生産者も、焙煎士も、淹れ手も、飲み手も、みんな違う感性を持った人たちです。
自分もしくは、飲んでくれる人が感じる「美味しい!」が正解なのですから、思うがままに、ぜひ気軽に自宅でドリップコーヒーを楽しんでみましょう:)
本の中では、美味しいカフェオレやアイスコーヒーの作り方なんかも紹介されていますよ。
この本の思い出
今では自宅でコーヒーを淹れることが日常の一部になりましたが、4年ほど前まではぼくもインスタントコーヒー派の人間でした。
何か甘いものを食べるときにコーヒーが欲しくなって、さっと作る程度。
そんななかで、友人に勧められて観た映画「かもめ食堂」のコーヒーを淹れるシーンがとても印象的で、ドリップコーヒーに興味を持ちました。
そこから数ヶ月後、たまたま読んだ雑誌BRUTUSの「本特集」でピックアップされていた「コーヒーの絵本」を手にしたことで、ドリップコーヒーを身近に感じることができ、念願の自宅コーヒーデビューを果たしました。
結果的に、そこから派生して海外で2年間もバリスタとしてカフェで働くことに繋がり、コーヒーの奥深さにハマっていったので、振り返るとおもしろい連鎖だったなぁと感じます。
では最後に、ぼくが好きな一文を本文から抜粋してこの記事を締めくくりたいと思います。
世界中の人がおいしいっていうコーヒーなんてない。
自分がおいしいと思うコーヒーが一番だ。
いや、愛する人が笑顔になってくれるコーヒーが一番かな。
コーヒーは、絶対に必要なものではない。
だけど、おいしいコーヒーがあるだけで。
日々のくらしはずっとゆたかになる。
自分の好きなコーヒーが、家でいれられるようになる。
それだけで毎日は変わるんだ。
豆を挽いて、ていねいにお湯を注ぐ。
大きく息を吸い込んで、ゆっくりとはく。
コーヒーがふくらみはじめ、幸せな香りが広がっていく。
うん、今日もいい日になりそうだ。
ミルがなんで超大事なのかがわかっちゃう記事も書いてます。