「グラインダーにこびりつくコーヒー粉をなんとかしたい」
「豆を挽いたときに粉が飛び散ってストレス...」
当記事では、そんな悩みを5秒で解決する静電気ハックを紹介します。
今日はコーヒーミル/グラインダーに対してよく感じるストレスの一つ、
静電気対策について紹介したいと思います。
例えば豆を挽いたあと、下の画像のように粉受けにコーヒー粉がまとわりついて、
「なかなかフィルターに移せない! ...ぃ、イライラする!」
というような経験をした方も多いと思います。
しかし今から紹介する方法を試してもらうと、たった5秒でその静電気ストレスを解決できるかもしれません。
James Hoffmanが紹介する静電気ハック!
今回見ていただきたいのは、James Hoffmanが紹介する静電気ハックです。
James Hoffmanは、こんな人です
・2007年の世界バリスタチャンピオンシップの優勝者
・イギリスのSquare Mile Coffee Roastersの代表
・本の出版やYouTubeを通して様々なコーヒー情報を発信
・世界中のコーヒーファンから愛されているスゴい人
そんな彼が紹介するテクニックで必要なものはティースプーンと、水のみ。
やり方は、とてもシンプルです。
① ティースプーンの持ち手の部分を極小量の水で濡らします
② グラインダーに通す前のコーヒー豆を、その濡らした部分でクルクルかき混ぜます
以上で静電気とサヨナラできます。
なぜこれが有効なのか?
すべてのモノは、静止状態では電気的に中性な状態です。
2つのモノが接触すると、電子は一方からもう一方へと移動します。
その結果、物体の(+)と(-)に不均衡が生じます。
電子の不均衡が静電気の原因です。
コーヒーの場合、
豆がグラインダーのビーンホッパー → ブレード(歯) → 排出口を通るとき、
多くの接触と摩擦によって(+)(-)の不均衡が生じるため、
それが静電気の原因となります。
ところが、先ほど紹介したようにコーヒー豆を事前にほんの少し濡らしてあげると、
その水分を伝って電気が逃げやすくなることで(+)(-)が不均衡になることを防ぎ、
静電気の発生を抑えてくれるようなのです。
まとめ
ぼくはこの静電気ハックを試して2年以上経ちますが、
特に湿度が低くなる冬場や、水分含有率の低い"深煎り"を挽く際に非常に効果的であると感じています。
また、スプーンで豆を濡らす代わりに、コーヒー豆に直接スプレーを吹きかける方法も最近ではよく見かけるようになりました。
これも試してみたところ、間違いなく静電気対策としては有効でしたが、
濡らしたコーヒー豆を短時間のなかで繰り返し挽く場合、水分がグラインダーへダメージを与えるリスクもありそうなので、その点は気をつけたいところです。
ぼくは「深煎りを挽くときはスプレー」「中煎り・浅煎りを挽くときはスプーン」と使い分けています。
ちなみにスプレーは無印良品のモノが丈夫で、しっかり細かい霧が出るのでオススメです。
また、今日紹介したテクニックは電動グラインダーに限らず、手挽きのハンドグラインダーにも応用が効きますよ。
静電気でお悩みの方は試してみるとよろしいのではないでしょうか。
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